家族といえば、気を使わず安心して付き合える存在だと思っていないでしょうか。
でも、実際は、その安心して付き合えるであろう家族との関わり方に、悩みを持つ人が多いのです。

家族との関わり方で悩む
それは、夫婦関係であったり、子供との関わりであったり、どう付き合ったらいいのか意識してしまうことだったり、家族間に問題が起き、信頼関係を作れなかったりすることが原因です。

では、気を使わず安心して付き合えるであろう家族との関わりで、なぜ悩むようになったのか。
いつから悩むようになったのか、理解できているでしょうか。

なぜ悩むのか…ここに気がつくことは、問題に向き合う第一歩となります。

自分が、悩んでいることに気がついてあげたら、今度は、どんな風に悩んでいるのか意識してみましょう。

自分自身が家族と関わるとき、どんな言葉を口にしていますか？
もっというと、どんな言葉が浮かんでいるでしょうか？

例えば、「夫ならもっとしっかりしてくれたらいいのに」「私は母親だから、ちゃんとしなきゃいけない」「妻なのに、家事をきちんとしなきゃ」「家族なんだからもっと助け合って…」など。

自分の中で、よく浮かぶ言葉やフレーズを思い出してみてください。
思い出してみたら、そのときに自分は、どんな表情をしているか思い出してみましょう。
楽しい表情ですか？険しい表情ですか？それとも、悲しい表情ですか？

そして、ここがとても大切なのですが、その言葉は小さいときに関わった、親からの影響を強く受けることがあるということ。
自分を縛る言葉のはじまりは、両親とくに母親からの影響を受けていないでしょうか？

そこに、自身を縛るキーワードが隠れています。

日頃、どんな言葉で自分を縛っているか、そこに気がついたら、今度は自分の子供の頃のことを思い出してみましょう。

「子供の頃のあなた」は、どんな人にもあるものです。
人生の中で、生きにくさを感じている人は、この「子供の頃の自分」が大きく関わることがあります。
インナーチャイルド（＝内なる子供）と呼ばれますが、子供の頃に傷ついた心や、癒せなかった感情、表現できなかった想いなど、抱えたままのこと。

あなたが子供の頃に抱えてしまった想いや感情を癒せないまま、大人になってしまった。
なぜ、子供の頃に感情が癒えないままなのか、そこにも親との関わりが隠れています。

子供の感覚は敏感です。
親の小さなことば一つ、小さな表情一つを感じ取って、傷ついたり感情を抑えてしまうことがあるのです。
子供の頃にあなたに会いに行き、置いてきぼりになった小さな頃の自分を見つけてあげること、癒やしてあげましょう。

人は、家族との関わり方、人との関わり方、もっと言えば生き方そのものに、親からの影響を受けているといっても過言ではありません。
セッションで、どんな悩みを聞いていても、「親からの影響」というところにたどり着いたりするのです。

自分の人生を整えるには、家族との関わりを整えることは大切なこと。そこに起因する親からの影響と向き合うことは、必要不可欠なのです。

そして、自分が親という立場になるとき、次世代の子供へ、親として影響を与えているという意識も必要です。

自分が親から受けた影響、それを自分の子供に受け継がない、目に見えない、感情や想いの負の連鎖は、「自分の代で終わらせる」。
そのためにも、自分を整えることが、とても大事なことなのです。

家族との関わり方で悩む、人との関わり方に悩む、そこには、自分の幼い頃に受けた親からの影響が関係している。
そこに気がついて、自ら癒やしてあげる意識が、今の自分、そしてこれからの次世代の家族にまで影響が広がるということになります。

自分を整えるためには、まず、自分の奥になる想いに気がついてあげることからとなるのでしょう。
自分の想いに気がつくためには、自ら自分に問うことも大事ですが、ことばにして出してあげることも有効です。